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H25年短答試験問24

 著作権及び著作隣接権に関し、次のうち、最も不適切なものは、どれか。

枝1

 甲が執筆した詩を、乙が朗読会で朗詠した。その朗読会が非営利かつ無料で開催され、乙も報酬を得ていない場合には、丙がこれを録画し、DVDとして販売しても、甲の著作権及び乙の著作隣接権を侵害しない。

 解答
 × H25著作権テキスト75頁参照。コピー・譲渡は著作38条の著作物利用の例外に含まれていない。

枝2

 甲が執筆した脚本を、乙が舞台で演じた。丙が、DVDとして販売するためにこれを録画する行為は、甲の著作権及び乙の著作隣接権を侵害する。

 解答
 ○ H25著作権テキスト14頁参照。脚本等の演劇用の著作物の場合は、それが上演・放送されたものを録音・録画することも複製に当たり侵害となり得る。

枝3

 甲が作詞及び作曲した歌を、歌手乙が歌唱している。丙が、テレビ番組で、乙の歌い方そっくりにこの歌を歌う場合、甲の著作権は侵害するが、乙の著作隣接権は侵害しない。

 解答
 ○ H25著作権テキスト14頁参照。歌手の歌が下手でも同一性保持権の侵害とはならない。ましてやそっくりならなおさら。

枝4

 甲が作詞及び作曲した歌を歌手乙が無断でアレンジして歌唱した。その歌唱を、放送事業者丙が録画して放送した。この放送を受信して、インターネット上にアップロードする行為は、甲の著作権及び丙の著作隣接権を侵害するが、乙の著作隣接権は侵害しない。

 解答
 ○ H25著作権テキスト29頁参照。実演家の了解を得て録音・録画された実演は、原則として著作隣接権が及ばないので、最も不適切とまではいえない。

枝5

 甲が作詞及び作曲した歌を、放送事業者丙のテレビ番組において、甲の許諾のもと、歌手乙が歌唱した。この番組を受信し、スタジアムの巨大スクリーンに映して、入場料を徴収して多数の者に視聴させる行為は、甲の著作権及び丙の著作隣接権を侵害するが、乙の著作隣接権は侵害しない。

 解答
 ○ H25著作権テキスト29頁参照。実演家の了解を得て録音・録画された実演は、原則として著作隣接権が及ばない、最も不適切とまではいえない。






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