弁理士試験の対策-勉強法-

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年間独学スケジュール案

 「年間独学スケジュール案」を公開します。

 論文試験用の勉強としては、基本レジュメの読込(特実意商を一周読み込んで一回)と、論文の答案練習(特実・意・商について二問ずつ計六問で一回※特実は一問で用紙を二枚使うので、特実意商で週二枚作成)、論文試験の直前模試の受講をします。

 短答試験用の勉強としては、条文の読込(特実意商を一周読み込んで一回)、不正競争防止法の内容暗記とパリ条約1〜12条の全文暗記青本の読込(特実意商を一周読み込んで一回)、短答の過去問題集の解答(二回目からは誤答のみを解答)、短答試験の直前模試の受講審査基準の読込改正本の読込をします。

勉強方法

 ほとんどの受験生がそうだと思いますが、私も暗記が嫌いです。そうは言っても、暗記をしなければ弁理士試験に合格できません。そのため、私は暗記方法をいろいろと工夫していましたので、勉強法を解説する前に紹介します。

リーディング暗記

 暗記項目を1つの資料にまとめ、それを繰り返し読むことで暗記する方法です(音読しなくてもいいです)。暗記の際は、暗記できないことや、暗記しても忘れてしまうことが強いストレスになります。そこで、暗記することを意識せずに、ただ読むことだけを考えて行います。勉強ストレスが全く無いということはありませんが、暗記できなかったり忘れてしまったりといったストレスを軽減させることができます。また、ただ読むだけでも記憶には必ず残ります。これを繰り返すことによっていつのまにか覚えているという状態が理想です。

 但し、1つポイントがあります。それは、読んでいる内容を理解しながら読むということです。言い換えると、流し読みをしないということです。読むだけといっても、漫然と読んでいるのでは効率が悪くなります。そこで、条文であれば、何故そのように規定されているのか等、思い出したり考えたりしながら読んで下さい。さらに、理解できない所は、必ず調べて理解するように心がけて下さい。ここで趣旨等を理解しておくことは、論文試験対策にもつながります。逆に、分からないまま放置してしまうと、記憶が薄れる原因となります。なお、調べてみてもどうしても分からなかった場合は、取り敢えず自己流の理解をして先に進んでも構いません。

 ※下の文章を4回読んで下さい。
 「発明」とは、@自然法則を利用したA技術的思想の創作のうちB高度のものをいう。(特許法第2条)

 読んだら、下の問題に○×で解答して下さい。
 自然法則を利用した技術的思想の創作であれば、「発明」である。

 正解は「×」です。上の問題には「高度のもの」という文言が抜けており、実用新案法上の「考案」の定義になっています(実用新案法2条1項)。ところで、上の問題を見たとき、多くの方はまず文章を短く感じたと思います。このような違和感を感じることが、短答試験に合格するのに重要なポイントになるのです。つまり、違和感を感じ、どこがおかしいのかを考える。そして、「高度のもの」が抜けていることに気づくわけです。

 蛇足ですが、この内容を覚えたい場合、特許法上の発明はなぜ「自然法則を利用」していなければならないのか?「自然法則」とは何か?等を、考えたり思い出したりしながら読むのがポイントです。いずれも特許・実用新案審査基準の「産業上利用することができる発明」に書いてありますので、調べてみて下さい。

リスト暗記

 共通の項目に分けることができる類似の内容がある場合、それを表にして財布に入れていました。特に、相違点が明確になりますので、一部が共通する場合に重宝します。また、コンパクトなので、外出時などの空き時間を利用するのにも使えます。蛇足ですが、人間は位置に関連付けると記憶しやすいそうですので、例えば、表の右隅に記載されていた等と覚えると良いかもしれません。

 ※補正の時期的要件については以下のような表を作ることができます。
種類時期例外
特許特許庁係属中明細書、特許請求の範囲、図面、要約書等
実案特許庁係属中出願日から1ヶ月経過後
意匠審査・審判・再審係属中補正却下不服審判係属中
商標審査・異議申立・審判・再審係属中異議申立時は異議申立人による補正


付箋+四法対照法文集

 受験生の方にお聞きしたお勧めの勉強法です。まず、四法対照法文集を購入します。そして、付箋に暗記項目を記載して条文集に貼り付ける、ただそれだけです。条文集を買い替えた場合でも付箋を貼り直せば済みますので、かなりお勧めです。
 

過去問解きまくり

 受験生の方にお聞きしたお勧めの勉強法です。こちらも簡単で、過去問を解きまくるだけです。この方は、3ヶ月間で10年分(600問!)を7回こなして(計4200問!!)短答試験に合格しました。私には向いていませんが、過去問で勉強したいという方にはお勧めです。(オススメLEC:弁理士試験 体系別短答過去問集シリーズ

短答試験勉強法

使用教材

※教材は「参考書・基本書」でも解説しています。
条文集(四法対照法文集
青本(工業所有権法逐条解説)
意匠法及び商標法の審査基準
改正本(産業財産権法の解説)
弁理士試験代々木塾式・判例セレクト知的財産法〈2〉
過去問集(LEC:弁理士試験 体系別短答過去問集シリーズ等)

 オリジナルレジュメ




勉強方法

 @初学者の方
 短答試験の勉強を始める前に、まずは基本的な知識について知っておく必要があります。初めに、初心者向け知的財産権制度説明会の最新版テキストを見て、知的財産権制度の概要を勉強して下さい(このページ(特許庁HP)の中から、最新の「知的財産権制度説明会(初心者向け)テキスト」を読んで下さい。平成27年度はコチラ)。なお、地域におけるサービスに関する項目と、様式及び参考に関する項目は、読まなくとも結構です。
 次に、青本(コチラ(特許庁HP)でダウンロードできます。)と、改正本(コチラ(特許庁HP)でダウンロードできます。)を読んでみて下さい。但し、理解できない箇所はそのままにしないで、必ず「独学の弁理士講座」の掲示板で質問するようにして下さい。ただし、青本は一部の法改正が反映されていないことがありますので、何年度の法改正まで対応しているのかを必ず確認してください。なお、条文ごとの改正の有無及び改正年を調べたい場合は、「法庫」で調べることができます。
 ※例えば、特許法を検索して開くと、メインフレームの左側に条文が表示されます。そして、改正がある条文は右側に「《改正》平14法024」等と表示されます。

 青本の読み方
 「序説」や「特許法施行法」等は読まなくても結構です。必要なのは、「特許法」、「実用新案法」、「意匠法」、「商標法」だけです。また、「特許法」、「実用新案法」、「意匠法」、「商標法」の中でも、「附則」の項目は読まなくて結構です。


 A中上級者の方
 お勧めは、四法を対照させた表(四法対照法文集)を使い、各教材の暗記項目と条文を関連付けて何度も読み返す勉強法です。まず、四法対照条文集の条文に並べて暗記項目を添付して、オリジナル短答用レジュメを作成します。短答用レジュメを自分で作る場合は、特許法を基準として、その各条文に対応する実用新案法、意匠法及び商標法の各条文を横列に並べます。なお、私の作成した短答用レジュメを「オリジナルレジュメサンプルの公開」で公開していますので、参考にして下さい。
 レジュメ
 レジュメの作成には時間がかかりますし、項目の選択には慣れが必要ですので、受験機関等のレジュメを使用するのも一つの手段です。また、私が作成した短答用レジュメの提供もしています(詳しくはこちらで)。

 レジュメ
 また、レジュメ作成の際に最も難しいのが、暗記項目の選択です。試験に慣れてくると重要項目を判別できるようになるのですが、初学者の方には難しいと思います。そこで、すぐできる簡単な方法として、短答試験の過去問を解きながら、解答の内容を条文と並べて記載するという方法があります。時間はかかりますが、昔から短答試験には過去問が大事と言われますので試してみて下さい。

 暗記項目の選択方法
 青本や改正本の内容から自分が重要と思う箇所を抜き出して選択します。例えば、特許法第2条では、発明に該当する具体例や、発明の定義が暗記項目に該当します。各自で、既に暗記済みの内容や苦手項目が異なるので、各々違ったレジュメになると思いますが、覚えたつもりで忘れてしまうことも多いので、覚えたと思っても記載しておくのがよりベターです。

 アドバイス
 四法対照条文集を使う方には難しいのですが(記載可能スペースが少ないので)、自分で短答用レジュメを作成される方にはいくつかアドバイスがあります。まずは、条文が長い場合にその要約を併記すると読み返しがやりやすいということです。次に、条文を引用している場合、引用条文の要約をつけて一緒に暗記すると短答試験で役立ちます。最後に、改正箇所を確認したい場合、「法庫」で改正の有無を調べた後に、該当する改正本でその内容や趣旨を確認するのが楽です。


 B過去問
 レジュメの作成が終わったら、直近10年以内の問題のみでよいので、過去問を解いて下さい。特に初学者の方は、短答試験の申込をする前に必ず一回は過去問をやって下さい。なお、過去問を何回も繰り返す勉強方法もあるようですが、近年は過去問からの出題が減っています。そのため、過去問だけで合格レベルに達することは難しいですので、レジュメの繰り返しも必ず併用して下さい。もちろん、分からなかった箇所は、レジュメにどんどん追加していって下さい。この際、完全に納得がいくまで理解することが大事です。暗記だけしても、その問題が解けるようになるだけで、聞き方を変えられた場合に対応できません。
 例えば
 「暗号作成方法は特許法上の発明に該当しない。○か×か?」という問いと、「暗号作成方法は自然法則を利用しているにも関らず、特許法上の発明に該当しない。○か×か?」という問いの場合、前者は○ですが、後者は×です。(正解は、「暗号作成方法は自然法則を利用していないので、特許法上の発明に該当しない。)この場合、暗号作成方法が特許法上の発明に該当しない理由を覚えていないと、正解することができません。過去問には限られませんが、単なる暗記に終わらずに、理解することを心掛けて下さい。

 C条約
 パリ条約についての問題はほとんど条文レベルですので、勉強することを強くお勧めします。なお、勉強する場合は、1〜12条の条文の暗記をすれば十分です。私は、条文の音読を録音して繰り返し聞くという方法で勉強しました。また、過去問も有効な勉強方法だと思います。さらに、試験制度の改正によって科目別足切が導入されましたので、条約を捨て問にすることができません。少なくともPCT、可能であればTRIPS、ハーグ及びマドプロについても、ある程度の勉強が必要になります。

 D不正競争防止法
 不正競争防止法は条文数が少ないので、勉強することをお勧めします。具体的には、過去問が有効な勉強方法だと思います。分からない箇所は、インターネットで検索すれば、大体理解することができます。まずは、不正競争防止法の概要(経済産業省HP)を見て、不正競争防止法の概要を勉強して下さい。

 E著作権法
 問題の難易度は高くありませんので、著作権制度の概要を知っているだけで正答率をかなり高めることが可能です。そのため、著作権制度の概要及び過去問については、一度目を通すことをお勧めします。まずは、著作権テキスト(文化庁HP)を見て、著作権制度の概要を勉強して下さい。

 F模擬試験
 短答式筆記試験の感覚を掴むために、一回は大手受験機関の模擬試験を受けたほうが良いと思いますが、受けなくても平気です。但し、試験勘を取り戻す必要があるので、試験直前になったら3時間半通しで過去問(できれば、前年度の過去問)を解く機会を設けて下さい。なお、本試験は全60問ですので、1問につき3分で解くと3時間で終わる計算になります。但し、実際に解いてみるともっと時間がかかりますので、1問につき3分で解答できるように練習して下さい。時間がかかりそうな問題は、割り切って勘で解答するのもテクニックです

スケジュール

 重要
 試験勉強を始める前に、必ず予定と月間目標を立ててください。ここで、毎日の予定を厳守する必要はありませんが、予定が遅れたとしても一週間以上の遅れが生じないように、週末には必ず挽回してください。弁理士試験の勉強は自分との戦いです。少しでいいから毎日勉強すること、予定通りに勉強すること、が一番の課題なのです。

 2月
 かなり早いスタートですが、この時期から勉強を始めます。余裕があるので、論文試験の勉強に時間を使いたい方は、3〜4月の間から勉強を始めても良いと思います。この時期はレジュメのバージョンアップと、初めての方は過去問の通読を、2回目以降の方は前年度の短答試験のおさらいをして下さい。なお、2月上旬より3月下旬まで、特許庁HPで、インターネットを使った願書請求が可能ですので、願書の請求を行って下さい。

 3月〜4月
 この時期は、バージョンアップしたレジュメの読み込みを行います。少なくとも、3回は読み返しを行って下さい。また、この時期から、条約の勉強を始めます。なお、4月上旬頃には、忘れずに願書の提出を行って下さい。

 5月〜短答試験前日
 この時期に、レジュメの最終読み込みを1回行い、試験直前の一週間の間に、パリ条約、不正競争防止法の条文の再読み込みを行います。また、余裕があれば、受験機関が行っている短答試験の模擬試験を受けて下さい。

 短答試験当日
 前日遅くまで勉強して疲れてしまうくらいなら、早めに寝て体力を温存しておく方が良いと思います。朝食は遅めにして(試験開始3時間前)、昼食を食べない代わりにチョコ等で糖分を取ります。また、試験中にトイレに行く心配が無ければ、試験直前に水分を十分に補給して下さい。なお、試験開始後、試験終了までの適当なタイミングで、解答を問題用紙に写して下さい(私は問題に解答しながら写しました。)。後日、特許庁が解答を発表するので、採点できるようにするためです。ちなみに、合格の基準は36点ですが、年毎に変動することがあります。また、科目別基準点(足切りライン)は、「特許・実用新案に関する法令」要8問正解、「意匠に関する法令」要4問正解、「商標に関する法令」要4問正解、「工業所有権に関する条約」要4問正解、「著作権法及び不正競争防止法」要4問正解です。条約と著作・不競のそれぞれ4問正解が厳しいですね。

論文試験勉強法

使用教材

※教材は「参考書・基本書」でも解説しています。
条文集
青本
改正本
論文試験用のレジュメ集

 オリジナルレジュメ




勉強方法

 @論文用レジュメの要約集
 短答試験終了後、論文試験日までは非常に短期間ですので、この間に必須科目の全範囲の復習と重要項目の暗記をするためには、論文用レジュメでは間に合いません。そこで、短答試験の勉強開始前、つまり2月に入る前に論文用レジュメの要約集を作成しておき、短答試験後は何度も読み返しをします。具体的なまとめ方としては、例えば、特許法の「自然法則」の場合、特許法2条1項に関連するレジュメの内容をまとめて、さらに「自然法則ではない例、自然法則の利用、技術的思想、創作、単なる発見、高度のもの、ソフトウェア、医療業、発明に該当しない場合」のそれぞれの項目について、必要な内容をまとめておきます。ここで、必要な内容とは、レジュメの内容の意味を変えない程度にコンパクトに再構成した内容です。なお、私の作成したオリジナル論文用レジュメを要約した一部を「オリジナルレジュメサンプルの公開」で公開していますので、参考にして下さい。
 ※要約書の作成に際しては、当年度の法改正を反映させることに注意してください。また、この要約集の作成は、初学者の方が特許法の内容及び論文の構成を勉強するのにも役立ちます。

 ※出題傾向の強いテーマの一覧を公開しています。こちらの、「論文試験の出題傾向」をご覧下さい。

 A答案練習
 論文試験の勉強に必ず必要な勉強です。論文試験では、知識の他に論文作成のテクニックが要求されます。最も簡単で確実な勉強方法は、受験機関の論文対策講座を受講することです。なお、受験機関による論文答練は、短答試験の勉強開始前の1〜2月の間に行われます。また、金銭的又は時間的余裕がない方は、論文用レジュメで論文の基本構成と論点等を勉強した上で、過去問等で事例問題の解答練習をして下さい。
 論文の簡単解説
 論文を作成する場合、まず論文構成から始めます。個人差もありますが、論文構成は10〜15分をかけて行い、時間内に書き終わるように且つ必要項目を落とさないように注意します。特に、時間内に自分が書ける量に応じて、各項目をどの程度厚く書くのかを、書き始める前に決めておきます。ところで、論文の書き方には正解がありません。項目さえ挙げられていれば後は自由であり、いかに読みやすく説得力のある(論理的な)文章を書くかで、合否が決まります。


 ※基本問題の論文構成例
 例えば、「自然法則を利用した発明について述べよ。」という問題の場合、
 まず、定義※1 から始めます。そして、問題提起※2 をします。ここで、根拠となる条文や出典は、括弧書きを設けて記載して下さい。特に、根拠条文が抜けると高得点につながりません。最後に結論※3 を記載します。最低限の記載はこの程度ですが、この後は、時間に応じて、文言(自然法則の利用、技術的思想、創作、高度のもの等)の説明、具体例(自然法則ではない例、発明に該当しない例等)、論点(ソフトウェア発明、医療業について等)などを書いていきます。
 ※1 「自然法則を利用した発明とは、自然界において経験によって見出される法則を利用した発明のことをいう。」
 ※2 「特許法は、発明の保護及び利用を図ることにより発明を奨励し、もって産業の発達に寄与することを目的とする(1条)。しかし、発明の意義が不明確であると解釈上の疑義が生じ(青本)、無用な争いが生じる原因となる。」
 ※3 「そこで特許法は、発明という用語の意義を明確にすることで解釈上の疑義をなくすために、自然法則を利用した技術的思想のうち高度のものと定めている(2条1項)。」

 ※事例問題の論文構成例
 例えば、「甲の発明したソフトウェアAに係る特許出願に対して、自然法則を利用していない旨の拒絶理由が出された場合に、考慮する事項について述べよ。」という問題の場合、
 まず事例検討※1 を行います。ここで、人物(甲、乙等)や記号(発明A等)を明記すると読みやすい論文になります。続いて、考慮事項や取り得る措置を問う問題の定型句※2 を挿入します。これ以降、結論→理由といった流れが基本構成となります。そして、要件具備の場合と、要件不備の場合と、に場合分けをし、それぞれ考慮事項を結論→理由の流れで列挙※3 します。また、余裕があればなお書きで加点要素※4 を追加します。同様に、全ての考慮事項をもれなく列挙します。
 ※1 「ソフトウェアに係る発明は、ソフトウェアによる情報処理がハードウェア資源を用いて具体的に実現されている場合、自然法則を利用した技術的思想の創作といえる。そのため、本問においては、甲の発明したソフトウェアAによる情報処理が、ハードウェア資源を用いて具体的に実現されているという要件を具備しているか否かが問題となる。」
 ※2 「拒絶理由通知に対応するに際して、甲はまず、拒絶理由の内容を考慮すべきである。これにより取り得る措置が異なるからである。」
 ※3 「上記要件を具備している場合、甲は意見書を提出してその旨を反論することを考慮すべきである。これにより審査官の認定が変われば、特許査定となり得るからである。」
 ※4 「なお、意見書を提出する場合、審査官により指定された期間内に提出すべき点を考慮すべきである。」

 B模擬試験(論文模試)
 短答試験の勉強でなまってしまった論文作成の勘は、早期に取り戻す必要があります。そこで、短答試験終了後、論文試験前に、必ず一回は受験機関の模擬試験を受けて下さい。

スケジュール

 重要
 論文試験の勉強期間中に中だるみしてしまうことを防ぐため、短答試験後には短いオフ期間を設けて下さい。また、模擬試験を受ける場合は、オフ期間に申込を済ませて下さい。短答試験の合格発表後は申込が集中するので、定員オーバーで申込めないことがあるからです。なお、短答試験終了後は、短答試験の採点を行って下さい。点数によって模擬試験の回数を減らしても良いですし、何より短答合格の目処がたっていれば、モチベーションが高まります。ここで、一つ注意が必要なことに、受験機関の発表している合格基準は、前後2点程度のずれが生じるので当てになりません。強いて基準が必要であれば、40点取っていればまず合格と考えて良いと思います(40点未満は不合格の可能性が高いというわけではありません。)。

 短答試験の勉強開始前(〜2月の間)
 短答試験の勉強を始める前、つまり2月になるまでの間に、論文用レジュメの要約集の作成しておきます。短答試験の勉強開始から論文試験終了までの間には、ほとんど余裕がありませんので、必ず事前にレジュメを作成しておきます。

 短答試験終了後〜論文試験二週間前
 短答試験の勉強で論文作成から遠ざかっているので、勘を取り戻すために、週末は受験機関の模擬試験を受けます。回数は多いほうが良いですが、余裕がない場合は最低1回でも受けて下さい。また、模擬試験の予習及び復習を兼ねて、予め作成しておいた要約集の読み返しを行います。

 論文試験二週間前〜論文試験前日
 予め作成しておいた要約集の読み返し及び暗記を行います。また、同時に、判例セレクト知的財産法を使った判例の勉強と、改正本の読み返しを行います。特に、本年度改正点については繰り返し復習をして、完璧に理解して下さい。
 答案練習
 私は、レジュメの読み返し及び暗記という方法で勉強しましたが、短答試験終了後から論文試験の間中、答案練習を繰り返すという勉強方法もあります。この場合は、事前(短答試験の勉強開始前)に論文用レジュメの暗記を済ませておき、論文作成力の回復及び強化を行うことになります。使用する論文としては、論文用レジュメを利用するのが良いと思います。


 論文試験当日
 朝食はやや遅め取り、昼食を取らない代わりに糖分を取ります。また、論文試験では一科目終わるたびに、次の科目の要約集の読み返しと水分補給を行います。試験の合間に勉強をすることで、頭を次の科目に切り替えておくためです。

選択科目勉強法

 私は選択科目として弁理士の業務に関する法律を選択し、共通問題は民法について、選択問題は法の適用に関する通則法(国際私法)について解答しました。その他の科目については、受験機関の講座を受講するのが確実であると思います。なお、平成28年度弁理士試験より、「理工T(機械・応用力学)」、「理工U(数学・物理)」、「理工V(化学)」、「理工IV(生物)」、「理工V(情報)」及び「法律(弁理士の業務に関する法律)」という科目に変更されました。そのため、法律の選択問題は「民法(総則、物権、債権)」のみになっています。

使用教材

早稲田セミナーの論文基本問題民法120選
LECの国際私法講座(現在は無いようです)←現在は「国際私法」の科目はありません。
有斐閣アルマの国際私法(第2版)←現在は「国際私法」の科目はありません。

勉強方法

 申し訳ございませんが、私は民法の試験講座を受講していませんので、教材等の正確な情報を教えることはできません。但し、司法試験と比較して難易度は低いので、簡単な勉強だけでも十分合格点を得ることができるものと思われます。
 
 民法
 論文基本問題の要約集を作成し、それを何度も読み返して暗記するという方法で勉強しました。また、民法の基礎的勉強については、地方公務員試験用の解説書を使用しましたが、インターネットで調べたり、旧司法試験用の基礎教材を使用しても良いと思います。但し、司法試験とは試験範囲が異なりますので、LECで行っている民法の講座を受講する方が確実だと思います。

 法律系選択科目対策講座(民法)(LEC)
 法律系選択科目対策答練(民法)(LEC)

スケジュール

 必須科目の終了後すぐに選択科目の勉強を始め、論文用要約集の作成又はバージョンアップを行いました。その後、要約集の読み返しを2回行いました。
 ちなみに、必須科目(特実意商)の勉強は、論文試験不合格の発表〜短答試験の勉強開始の間も行っていました。しかし、選択科目の勉強は、要約集の作成も含めて必須科目の論文試験終了後から開始していました。実際にやってみた感想では、睡眠時間を削る必要はあるものの、3週間程度でも民法及び法の適用に関する通則法(現在は「国際私法」の科目はありません)の理解と、必要項目の暗記が可能だと思います。なお、当日の対策は必須科目と同じですが、試験時間が短いため昼食をとらなくても空腹を感じることはありませんでした。

口述試験勉強法

使用教材

※教材は「参考書・基本書」でも解説しています。
条文集
青本
改正本
短答用レジュメ
問題集(参考:LEC 口述アドヴァンステキスト


勉強方法

 論文試験合格レベルの知識をお持ちの方は、それぞれのやり方があると思いますので、やりやすい方法で勉強するのが良いと思います。強いていうならば、短答試験時の状態に戻すつもりで勉強を行えばよいと思います。よく言われることですが、条文や趣旨、要件、定義についての暗記が要求されます。但し、条文の完全暗記までは要求されませんので、要点を押える程度に覚えて下さい。
 【参考】
 ※「平成19年度口述試験の再現
 ※「口述試験」(試験当日の注意事項)

 口述模試
 口述試験対策として最重要なのが、口述模試です。口述模試を行っているのは、早稲田セミナー等の受験機関、PA会や弁理士クラブ等の弁理士会の各会派、その他私ゼミ等です。それぞれ、インターネットを使って予約や口述模試の詳細な情報を取得することができますが、口述模試の受講可能人数の制限がかなり厳しいため、論文試験合格発表後すぐに、予約をする必要があります。なお、弁理士会の各会派の口述模試は、事前登録を行った受験生にのみその日程や参加資格が与えられるので、論文試験の合格発表の1週間前には登録を済ませて下さい。回数的には3〜5回、できれば5回受けたほうが良いと思います。

春秋会(http://www.shunju.gr.jp/)
南甲弁理士クラブ(http://www.nankoh.gr.jp/)
弁理士クラブ(http://www.benku.org/)
PA会(http://www.pa-kai.com/)

 特に、口述試験開始の1週間前に行われる模試を受けておくと、試験慣れした状態で口述試験に望めるので良いでしょう。オススメの口述模試は、LECと弁理士クラブです。LECは評価項目が細かく分けられているので、問題点を把握するのに役立ちます。また、弁理士クラブは一日で二回模試を受けることができるので便利です。なお、残念ながら口述模試の予約を取れなかった場合、私ゼミで模試を行っているところもありますので、あきらめずに探してみてください。参考に、私が勧められたゼミを紹介しておきます。
吉田ゼミ(http://yoshidazemi.blog.ocn.ne.jp/yoshidazemi/)

 試験時の注意事項@
 模擬試験の話ですが、ほとんどの試験官は沈黙することで大きく減点していました。そのため、質問に対して長時間沈黙してしまう位なら、分からなくてもとりあえず何か回答する方がよいです。また、考える時間を作るために、問題を聞きなおすという手段もあります。ところで、口述試験時には試験官に許可を得て法令集を見ることができます。人によっては、法令集を見るとC判定(不合格)になるという方もいますが、私は沈黙するよりも見る方がましだと思います。

 試験時の注意事項A
 完全な回答よりも簡潔に短く回答することがより良いです。解答が長いと試験官が理解しにくいようで、聞き返されることがあります。例えば、「特許法50条の2の通知を受けた際の制限は何か?」と聞かれた場合、 17条の2の補正制限を列挙するのではなく、「最後の拒絶理由の通知時と同じ補正の制限を請けます。」と回答するのが良いです。なお、この後に試験官から、「具体的には何ですか?」と聞かれるのを予測して、心構えをしておきます。

 試験時の注意事項B
 回答後に「他にありませんか?」「本当にそうですか?」等と言われた場合、基本的には回答が足りない又は間違っています。しかし、試験官による、問題の言い間違い、聞き間違い、聞き逃しもありますので、間違っていないと感じた場合は、焦らずにもう一度丁寧に回答して下さい。その他、間違っている場合は、試験官がヒントをくれますのでので、焦らずに回答してください。

 試験時の注意事項C
 試験官の中には機嫌が悪い試験官(途中で怒り始める等)や非常に質問内容が分りにくい試験官もいます。残念ですが、このような試験官に当ってしまったら、不運と思って他の科目での挽回を考えた方が良いです。また、過去問に無いような難問に当たってしまうということもあります。口述試験の勉強範囲を絞り過ぎないように、一通り全範囲の復習もして下さい。。

スケジュール

 選択科目の終了後1月(8月)
 口述試験の勉強期間としては3週間程度でも足りるので、8月の間はオフ期間とします。

 9月〜論文試験合格発表
 口述試験の勉強に余裕を持たせるために、9月に入ってから論文試験合格発表までの間に、短答用レジュメと改正本の読み返しを1回行います。より安全を求めるならば、この期間に論文試験用の要約集や青本を一読して下さい。なお、改正直後は必ず改正箇所が出ますので、忘れずに確認をして下さい。

 論文試験合格発表〜口述試験1週間前
 合格発表後は、受験機関の口述再現問題集を使って口述試験の出題傾向をまとめると共に、短答用レジュメの編集を行います。そして、これの読み返しを3回行います。

 口述試験1週間前〜口述試験日
 最後の条文暗記を行います。これが最後の勉強ですので、悔いの無いように頑張って下さい。

 口述試験日
 口述試験当日に特に気にすることはありませんが、試験中の待ち時間にドリンクを飲むことができますので、持参すると良いでしょう。但し、飲む際には職員の許可が必要です。なお、試験当日に職員からも注意をうけますが、以下の流れを練習しておいたほうが良いです。
 @ノックして入室
 A荷物を荷物置き場に置く
 B机の前で受験番号及びフルネームと、「よろしくおねがいします」を言う
 C試験官の「どうぞ」の後に「失礼します」と言って座る
 D試験終了後「ありがとうございました」と言い退室


オリジナルレジュメ

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