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 以下の内容はあくまで管理人の解釈であり、受験機関などの解答は参考にしておりません。また、その正確性を保証するものではありません。もし、間違いに気付かれた方は、独学の弁理士講座掲示板、又は、メールにてご連絡下さい。

H21年短答試験問23

 著作物性及び著作権の帰属に関し、次のうち、最も適切なものは、どれか。

枝1

 甲社の従業員である乙の発明について、甲社の依頼に基づき、甲社に雇用されていない弁理士丙が、特許出願のために明細書を作成した。当該明細書に関する著作権は、甲社に原始的に帰属する。

 解答
 × 著作権テキストP11参照。料金を支払ったかどうか等にかかわりなく、実際に 著作物を創作した「受注者側」が著作者となるので、弁理士丙が著作権を有する。

枝2

 甲社の従業員である乙の発明について、甲社の発表するプレス・リリースに含めるため、甲社における乙の上司の指示に基づき、乙が説明図を作成した。当該説明図に関する著作権は、甲社に原始的に帰属する。

 解答
 ○ 著作権テキストP12参照。a.著作物(説明図)をつくる「企画」を立てたのが甲社であり、b.その「従業員」である乙が、c.「職務上」の行為として創作し、d.「甲社の発表」するプレス・リリースで公表されているので、e.「契約や就業規則」に「職員を著作者とする」という定めがなければ、職務著作となり、著作権は甲社に帰属する。

枝3

 甲社の従業員である乙の発明が、一定の機能を果たす電子回路に関するものであるところ、甲社の委託により、甲社の取引先である丙社の従業員丁が、この発明を実施する電子回路の回路図を作成した。当該回路図に関する著作権は、甲社に原始的に帰属する。

 解答
 × 著作権テキストP11参照。料金を支払ったかどうか等にかかわりなく、実際に 著作物を創作した「受注者側」が著作者となるので、丙社の従業員丁が著作権を有する

枝4

 甲社の従業員である乙の発明が、ある種の疾病の発見に役立つDNAの塩基配列を持つマウスであるところ、そのようなマウスは著作権によって保護されないが、DNAの塩基配列は、甲社の著作物であるから、著作権によって保護される。

 解答
 × 著作権テキストP8参照。DNAの塩基配列は、人の思想や感情を伴わない「単なるデータ」であるので、著作物ではない。

枝5

 甲社の従業員である乙の発明が、効率的な迷惑メールフィルタ装置に関するものであるところ、乙が当該発明の原理について、学会誌に寄稿し、乙の名前で掲載された論文に関する著作権は、甲社に原始的に帰属する。<

 解答
 × 著作権テキストP12参照。「法人の名義」ではなく乙の名前で掲載されているので、著作権は乙に帰属する。


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