以下の内容はあくまで管理人の解釈であり、受験機関などの解答は参考にしておりません。また、その正確性を保証するものではありません。もし、間違いに気付かれた方は、独学の弁理士講座掲示板、又は、メールにてご連絡下さい。
また、解説中「○○条解説参照」などとあるのは、本サイトで提供している
オリジナルレジュメの該当箇所を参照するという意味です。
H27年短答試験問42
著作権に関し、次のうち、最も適切なものは、どれか。
枝1
ある一人の政治家の政治上の公開演説を集めた書籍を出版する行為は、当該演説の著作権の侵害となる。
解答
○ H27著作権テキスト80頁参照。同一の著作者のもののみを編集している場合は、演説の著作権の侵害となる。
枝2
映画のサウンドトラック盤の音楽CDを公衆に貸与する行為は、頒布権の侵害となる。
解答
× H27著作権テキスト17頁参照。映画の著作物(映画,アニメ,ビデオなどの「録画されている動く影像」)の場合に限り頒布権が付与され
るので、音楽CDの貸与は頒布権の侵害とはならない
枝3
公正な慣行に合致し、かつ引用の目的上正当な範囲内の引用であったとしても、著作権者によって引用を禁じる旨が明記されている場合には、著作権の侵害となる。
解答
× H27著作権テキスト79頁参照。引用に著作者権者の許諾は不要である。
枝4
外国映画に後から付された日本語字幕の著作権は、当該映画の著作物の著作権が保護期間の満了により消滅したときは、同じく消滅したものとされる。
解答
× H27著作権テキスト11頁参照。映画の著作物については、原作,脚本,映画音楽など、映画の中に部品として取り込まれている著作物は、全体としての映画の著作物ではないので、日本語字幕の著作権は消滅しない。
枝5
公立図書館は、映画のDVDを無料で利用者に貸し出す場合、当該映画の著作権者に補償金を支払う必要がない。
解答
× H27著作権テキスト77頁参照。非営利・無料の場合のビデオなどの貸与の場合でも、権利者に補償金を支払うことを要する。
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