以下の内容はあくまで管理人の解釈であり、受験機関などの解答は参考にしておりません。また、その正確性を保証するものではありません。もし、間違いに気付かれた方は、独学の弁理士講座掲示板、又は、メールにてご連絡下さい。
また、解説中「○○条解説参照」などとあるのは、本サイトで提供している
オリジナルレジュメの該当箇所を参照するという意味です。
H27年短答試験問03
著作隣接権に関し、次のうち、最も不適切なものは、どれか。
枝1
レコード製作者の著作隣接権の存続期間は、レコードの発行が行われた日の属する年の翌年から起算して50年を経過した時をもって満了する。
解答
○ H27著作権テキスト22,41頁参照。レコード製作者の著作隣接権の存続期間は、発行(発売)後50年である。また、計算方法を簡単にするため、すべての期間は死亡・公表・創作した年の「翌年の1月1日」から起算する。
枝2
テレビで放送された歌手の歌唱シーンを、販売のため写真に撮影する行為は、放送事業者の複製権の侵害となる。
解答
○ H27著作権テキスト38頁参照。放送事業者の複製権は、テレビの画像などを写真により複製することにも関するので、複製権の侵害となる。
枝3
著作隣接権は、その一部を譲渡することができる。
解答
○ H27著作権テキスト12頁参照。財産的利益を守るための「著作権(財産権)」は、その一部又は全部を譲渡でき、著作隣接権にも財産権が含まれるのでその一部を譲渡できる。
枝4
ある歌手のものまねをした歌唱を音楽CDに録音する行為は、当該歌手が実演家として有する録音権を侵害する。
解答
× H27著作権テキスト31頁参照。実演家の録音権は生の実演を録音することに関する権利なので、歌手の録音権は侵害しない。ただし、ものまねも実演に含まれるので、当該ものまねをした実演家の録音権を侵害することになる。
枝5
テレビ番組でアマチュアとして手品を見せる出演者は、実演家としての著作隣接権を有する。
解答
○ H27著作権テキスト27頁参照。権利を持つ者は「プロ」に限られないので著作隣接権を有する。
参考書・基本書
試験対策・勉強法
改正・判例解説
短答試験
過去問
論文試験
選択科目
選択科目の免除
口述試験
転職
「独学の弁理士講座」TOPへ戻る