以下の内容はあくまで管理人の解釈であり、受験機関などの解答は参考にしておりません。また、その正確性を保証するものではありません。もし、間違いに気付かれた方は、独学の弁理士講座掲示板、又は、メールにてご連絡下さい。
なお、解説中「○○解説参照」とあるのは、弊サイトのオリジナルレジュメの解説文のことです。
H22年短答試験問22
〔22〕著作者人格権に関し、次のうち、最も適切なものは、どれか。
枝1
1 建物の屋根の雨漏りを修理した結果、その天井に描かれた天井画の一部が失われた場合、当該天井画の著作者の同一性保持権の侵害を構成する。
解答
× 著作権テキスト(平成21年度)14頁参照。著作物の利用の目的・態様に照らしてやむを得ないと認められる場合は、同一性保持権の侵害を構成しない。
枝2
2 著作物である木像の原作品を完全に焼却する行為は、同一性保持権の侵害を構成しない。
解答
〇 著作権テキスト(平成21年度)14頁参照。同一性保持権とは、自分の著作物の内容や題号を、自分の意に反して無断で「改変」(変更・切除等)されない権利である。作品の焼却は「改変」に該当しないので、同一性保持権の侵害を構成しない。
枝3
3 他人の小説を無断で改変した場合であっても、客観的に社会的評価が高まるような改変であれば、同一性保持権の侵害を構成しない。
解答
× 著作権テキスト(平成21年度)14頁参照。同一性保持権とは、自分の著作物の内容や題号を、自分の意に反して無断で「改変」されない権利であるので、社会的評価が高まったとしても同一性保持権の侵害を構成する。
枝4
4 小説の題号の改変行為は、題号自体が著作物性を具備している場合に限り、同一性保持権の侵害を構成する。
解答
× 著作権テキスト(平成21年度)14頁参照。同一性保持権は、自分の著作物の題号を、自分の意に反して無断で「改変」されない権利も含むので、題号自体が著作物性を具備していなくとも同一性保持権の侵害を構成する。
枝5
5 著作者の死後、著作物を改変する行為が禁じられるのは、著作者の名誉又は声望を害するおそれのある場合に限られる。
解答
× 著作権テキスト(平成21年度)14頁参照。同一性保持権とは、自分の著作物の内容や題号を、自分の意に反して無断で「改変」されない権利である。著作者の名誉又は声望を害するおそれがない場合であっても、同一性保持権の侵害を構成する。
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