以下の内容はあくまで管理人の解釈であり、受験機関などの解答は参考にしておりません。また、その正確性を保証するものではありません。もし、間違いに気付かれた方は、独学の弁理士講座掲示板、又は、メールにてご連絡下さい。
H21年短答試験問58
著作者人格権に関し、次のうち、最も適切なものは、どれか。
枝1
ゲームソフトのメーカー甲社の従業員乙が、甲社の名称で発売するゲームソフトに用いるコンピュータ・プログラムを、上司の命令に従って作成した場合でも、当該プログラムに関する著作者人格権は、乙に帰属する。
解答
× 著作権テキスト13頁参照。著作者人格権は、創作者に帰属する。
枝2
ゲームソフトのメーカー甲社が、独立のデザイナーである乙に委託して、ゲームソフトの登場人物の原画を描いてもらった場合、当該委託契約において、著作権のみならず著作者人格権も譲渡の目的として特掲すれば、甲社は、当該原画に関する著作者人格権を譲り受けることができる。
解答
× 著作権テキスト13頁参照。著作者人格権は譲渡できない。
枝3
外国語で書かれた小説を、劇作家が日本語の演劇の脚本にした場合、当該日本語の脚本には、その劇作家の著作者人格権は発生しない。
解答
× 著作18条1項及び19条1項参照。二次的著作物の著作者にも著作者人格権は発生する。
枝4
甲が作曲した楽曲を乙が編曲することは、甲の著作者人格権の侵害となることがある。
解答
○ 著作権テキスト14及び18頁参照。編曲には、著作物を「加工」することが含まれるので、同一性保持権を侵害することがある。
枝5
旧仮名遣いで書かれた小説を、小学校の教科書に掲載するに際して、現代仮名遣いにすることは、当該小説の著作者の著作者人格権を侵害する。
解答
× 著作権テキスト14頁参照。著作物の利用の目的・態様に照らしてやむを得ないと認められる改変は、著作者人格権を侵害しない。
参考書・基本書
試験対策・勉強法
改正・判例解説
短答試験
過去問
論文試験
選択科目
免除
口述試験
転職
メールはこちら
「独学の弁理士講座」TOPへ戻る