以下の内容はあくまで管理人の解釈であり、受験機関などの解答は参考にしておりません。また、その正確性を保証するものではありません。もし、間違いに気付かれた方は、独学の弁理士講座掲示板、又は、メールにてご連絡下さい。
H21年短答試験問52
不正競争に関する訴訟についての不正競争防止法の規定について、次のうち、最も適切なものは、どれか。
枝1
裁判所は、当事者により書類の提出命令を発するよう求められたときは、書類の所持者がその提出を拒む正当な理由を有するか否かについて判断するに当たり、所持者から書類の提示を受けた上で、訴訟代理人、補佐人の意見を求めなければならない。
解答
× 不競7条3項に記載の通り。「意見を求めなければならない」のではなく、「開示できる」だけである。
枝2
裁判所により命じられた書類の提出を当事者が拒んだ場合は、裁判所は、その書類に関して、提出を求めた当事者の主張を真実と認めなければならない。
解答
× 不競7条参照。そのような規定はない。
枝3
裁判所は、証拠に営業秘密が含まれている場合には、訴訟代理人、補佐人に対してのみ秘密保持命令を発して開示することができる。
解答
× 不競10条に記載の通り。当事者にも開示できる。
枝4
秘密保持命令は、その取消が確定するまではその効力を有する。
解答
○ 不競11条4項に記載の通り。秘密保持命令の取り消しは、確定しなければその効力を生じない。
枝5
営業秘密の不正開示に関する刑事訴訟についても、裁判の公開を制限する規定がある。
解答
× 不競13条1項に記載の通り。不正競争による営業上の利益の侵害に係る訴訟に限られる。
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