以下の内容はあくまで管理人の解釈であり、受験機関などの解答は参考にしておりません。また、その正確性を保証するものではありません。もし、間違いに気付かれた方は、独学の弁理士講座掲示板、又は、メールにてご連絡下さい。
H21年短答試験問43
著作権に関し、次のうち、最も適切なものは、どれか。
枝1
教員は、大学の授業に関連するものであれば、他人の著作物を複製して、その複製物を学生に頒布することができる。
解答
× 著作権テキスト61頁参照。大学の授業に関連するものであっても、無条件で複製できるわけではない。例えば、授業の中でそのコピーを使用しない場合は除かれる。
枝2
自己の経営する飲食店において、ギターで音楽の生演奏を行うことは、店の客から音楽演奏に対する対価を徴収していなければ、店内で提供する飲食物について対価を徴収している場合であっても、演奏権の侵害とはならない。
解答
× 著作権テキスト68頁参照。営利を目的とする演奏に対しては、著作権が制限されない。
枝3
自己の開設するウェブサイトのウェブページ上に、他人が描いた漫画を掲載する行為は、当該ウェブページへのアクセスを、自己が通学している総合大学の学生のみに限定している場合であっても、公衆送信権の侵害となる。
解答
○ 著作権テキスト20頁参照。「公衆」とは不特定の人又は特定多数の人を意味し、総合大学の学生全てであれば、特定多数に該当する。
枝4
公立小学校の教諭が、自分の家で録画したテレビ番組を、授業における素材として利用することを思いつき、当該テレビ番組を、教室にある一般家庭用テレビを用いて、授業中に児童に鑑賞させる行為は、当該テレビ番組の上映権を侵害する。
解答
× 著作権テキスト68頁参照。学校の学芸会など、非営利・無料の利用の場合は、著作権が制限される。
枝5
中学校用教科書に掲載されている小説を複製し、問題文を付加して試験問題を作成し、授業中に行う試験用の問題として学校に販売したとしても、試験問題としての複製に該当するので、当該小説の複製権の侵害とはならない。
解答
× 著作権テキスト63頁参照。「営利目的」の試験・検定の場合は、著作権者に「補償金」を支払うことを要する。
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